まちスポ 事業報告

まちスポ

「まちスポ〜諫早」
親子の運動機会推進と指導アプローチの変化で刺激

受益対象者
地域の親子及び児童・学生(未就学児・小・中・高校生)

まちスポ マーカーステップ

事業の目的

未就学児童を対象にした楽しさを伝えるスポーツクラブは諫早地域には少なく、スポーツが苦手な家庭では子供たちが様々なスポーツに触れ合う事が難しい状況にあります。そこで、「一つの種目に拘らず運動の基本となる動き」を楽しみながら心身に刺激を与えて楽しさを伝えていきたい。
保護者も一緒に参加してもらう事により、取り組んだ事を家庭でも楽しむ事ができスポーツ機会の拡大に期待ができる。
また、既存団体に対しての訪問指導については、保育園・小中学校での指導者と違ったアプローチの仕方によって、いつもと違った環境下でヒントや気づきのチャンスを与え、子供たちの可能性を広げる取り組みを行っていく。

指導補助に学生が携わる事で、学生本人が指導者目線でスポーツを行い、「コミュニケーションの取り方」「伝える言葉の選び方」などを感じ、可能性を伸ばす役割・自信を持って人と接する効果に期待をしたい。
将来的には競技志向以外の、スポーツを楽しみたい子供たち(小中高校生)が、定期的にスポーツを楽しめるコミュニティとして「まちスポ」が広がっていく取り組みを目指していきたい。

事業内容

諫早市内のスポーツクラブが、サッカー・バレーボールなど競技の普及活動・競技者拡大を目的にした取り組みはありますが、「スポーツ普及」の名目で、親子を対象にした定期的な事業活動・指導者と学生が一緒に訪問指導を行なっている団体はありません。
そこで、私たちが新事業により親子スポーツ普及・スポーツコミュニティ場として「新しい地域スポーツの形」として活動していきたいと計画をしました。

将来的には、この取り組みが推奨されていき、他団体が同様の活動を行い地域全体が一緒になって未来ある子供達を育て、スポーツにより地域コミュニティができる効果に期待をします。
また、運動習慣をこの取り組みによって確立していき、健康寿命を伸ばすことに繋がるように多世代で楽しむことができる事業が定期的に行われ、世代間コミュニケーション・運動不足解消を期待しています。

実施場所

公共施設(スポーツパークいさはや・諫早市サッカー場)・松原スポーツフットサル場・訪問先のグラウンド

事業の効果(計画)

子供たちがスポーツにより心身への刺激・仲間づくりを行う事ができ、親子で参加した方々が、ノウハウを持ち帰りスポーツ普及を促す効果に繋がる。同世代の子供を持つ親子が参加出来るので、悩み事や子育てのヒントを情報交換でき、交流の場として地域コミュニティのシンボルとなる。
子育て世代では、サークル活動に行くのも難しく、スポーツ機会を失われている状況が多いが親子で参加出来る事業なので、それぞれに楽しむ事ができ運動不足の解消につかながる効果を期待したい。年度末に、交流大会としてイベントを行う事により継続的に体験会に参加してもらいやすくなるように促していく。交流大会では、さらに楽しくプレーできるように遊び要素を加えたゲーム性を高める取り組みを行う。

訪問指導では、子供たちへの刺激や地域交流は元より、文部科学省が推進している「部活動の地域移行」に伴う新事業のモデルケースとして、本事業が推奨点・課題点のサンプルを見つける事にも期待が持てる。

目標達成できたのか?

親子スポーツ教室は、10回予定していたものの天候不良により「親子スポーツ教室」1回が開催できなかった。また、目標にしていた人数に到達することができなかったので、時間帯・曜日を再検討し実施をしていく必要性があると認識をしています。

3月開催予定だった「スポーツ交流大会」が天候不良につき開催できず、グラウンドの確保状況により年度をまたぐ事になるので「延期」もできなかったので、今回は「中止」の判断となりましたが、次年度に開催できるように事業計画を行う。

公立中学校の部活動訪問は、5回予定で天候不良・学校側の不都合で延期となった開催もありましたが、振替等により期間内に5回を実施することができ目標としていた効果の実証をすることができました。

事業効果(報告)

親子スポーツ教室では、参加者が少なかったのが大きな反省点の一つ。しかし、参加してくださった方より直接声が聞けたし、普段できない運動ができると喜びの声も多かったので今後の参考にします。 未就学児童のニーズはあり参加予定していても、寒さや体調変化によるキャンセルも多かったので、今後の開催にあたっては時期や場所を再検討していく必要があります。土曜日夕方の開催にすれば、夕食前の運動機会として良いと思いましたが、時間帯が大きなネックになったように感じました。

最終的な目標であった「交流大会」が雨天のために開催できなかったので、来年度は予備日を設けて実施するように再検討して行きます。

部活動訪問では、学生サポートがあれば大人の指導者不足を解消できると確信が持てました。さらに良くするためには学生たちの声の掛け方や気持ちの言語化を指導していく必要性がありそうですが、実技指導においては手本となる動きが間近で見せることができ、中学生たちは理解しやすかったと声が多く聞かれました。文部科学省が推奨している公立中学校の部活動地域移行に向けて、様々な今後への課題や学生起用の推奨点が見つかったので、今回の事業は大きな一歩に繋がったと感じています。

指導者・指導補助の学生たちから多く聞かれたことに、「言葉での伝え方」をあげる方が多かったです。対象者に合わせた言葉使いが難しかったようで、自らを見つめ直す良い機会となったようで良かったです。
今後もこの事業を継続していくことで、地域スポーツの発展・スポーツ機会の向上に繋がるので次年度もクラブとして積極的に取り組んでいきます。

次年度以降の取り組み

親子スポーツ教室においては、冬場は室内もしくは開催ナシとして、暖かい時期を中心に曜日をある程度決めてからの開催を検討します。しかしながら、他の団体利用者もいるので思った日に施設利用ができないので、場所の確保においては今回同様に難しくなっていきそうでした。月ごとの開催数も多ければ良いというものではなさそうなので、やはり月2回を目標に土曜日の夕方を第一の調整時間帯に行う必要がありそうです。

部活動訪問指導については、今年度の実績をベースにして開催します。
冬場の部活動は17:15-17:30完全下校など、練習時間帯が短くて平日に高校生を連れ訪問して行うには非常に難しかったです。週末は、中学生・高校生ともに試合が多くなるので開催するのは難しく、冬場を避けた平日の夕方に高校生を連れて「訪問指導」することをベースに検討していく必要があると思います。

今後の課題